金利のタイプにより変わるリスクの担い手
一般的に景気が低迷していると金利は下がり、景気が良くなれば金利が上がる、といわれています。
長期金利は、債券市場の影響を強く受けることもあり、景気に左右されやすいという側面を持っています。
長期金利と短期金利を比較した場合、短期金利は、現在の状況がストレートに反映されやすいのに対し、長期金利は、将来の見通しも反映される、という違いがあります。
現時点で決めたレートが長期に渡って続くわけですから、将来、金利が上がっても損しないよう、将来の予測を含めて金利が決められることになります。
変動型や短期の固定金利選択型など、短期金利に連動するローンの場合、「将来、金利が上がるかもしれない」というリスクを借りる側が負わなければいけません。
長期金利に連動する長期固定型ローンの場合、金利が上がった時に、貸す側がリスクを負うことになります。
一般に、短期より長期のほうが金利は高めに設定されています。
フラット35の場合、ローンの債権を証券化して投資家に販売するわけですから、リスクは証券を購入する投資家が負うことになります