元利均等返済と元金均等返済 それぞれのメリット、デメリット
元利均等は、毎回の返済額が一定ですので、返済計画が立てやすく、家計が安定しやすい、元金均等に比べ、当初の返済負担が抑えられる、などのメリットがあります。
元金均等は、当初の返済負担が大きくくなりますが、次第に返済額が減っていくため、あとあとラクになります。
利息負担について比較してみますと、
例えば、3000万円を金利3%、30年返済で借り入れた場合、元利均等なら利息の総額は約1553万円になります。
これに対し、元金均等では約1354万円になります。
元金均等のほうが、約200万円ほど利息が少なくなるわけです。
ただし、元金均等は、当初の返済負担が大きいという難点があります。
次第に減っていくとはいえ、元利均等返済した場合の返済額を下回るまでには、相当の年数がかかってしまいます。また返済負担が大きい時期も長く続きます。
3000万円を金利3%、30年返済で借り入れた場合、元利均等の返済額を下回るのは154回目(12年10ヶ月後)になります。
仮に、教育費がかさむ時期などに、ちょうどよいタイミングで、返済額の負担が軽減される時期が来る場合などには、元金均等返済は大変有効です。
しかし、共働き家庭で、今はたくさん返せるけれど、途中で奥さんの出産・育児などで、奥さんの収入が見込めなくなった場合、安易に元金均等を選ぶと、返済負担が重い時期が長引くため、返済が厳しくなることも考えられます。
このような場合は、元利均等返済にし、収入が多い時期に繰り上げ返済などを行なうことで利息負担を抑える方法が安心かもしれません。
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