ボーナス併用返済について
住宅ローンの返済方法には、元利金等返済や元金均等返済のほかに、ボーナス併用返済があります。
ボーナス併用返済とは、毎月の返済に加えてボーナス月に、毎月の返済分とボーナス返済分の合計額を返済する方法です。
多くの金融機関では、ボーナス返済できる分を借入額の50%まで、一部金融機関では40%までに制限しています。
新築マンションの広告などでは、月々の返済額を少なく見せるために、ボーナス返済分を小さく表示している場合があります。
毎月の返済月額とボーナス返済額の関係がどうなっているのか、しっかり把握しておきましょう。
例えば、3000万円を金利3%、30年返済で借り入れた場合、毎月返済のみなら返済月額は12万6481円になります。
借入額の2割をボーナス返済にすると、返済月額は10万1184円となり、毎月の負担は2万5000円以上軽くなります。
そのかわりに、ボーナス月は、毎月の返済に加えて15万2360円を返済する必要があります。
総返済額を比べると、毎月返済のみの場合が約4553万円なのに対し、2割をボーナス返済にした場合は、約4557万円となります。毎月返済のみの方、約4万円おトクになるのです。
ボーナス返済の場合、6カ月分を後払いするような仕組みになるためで、ボーナス返済の割合が高くなるほど、総返済額は多くなります。
また、ボーナスは業績などに左右される不安定な収入ですから、ボーナスに頼り過ぎるのは危険です。
最近の傾向としては、ここ数年の景気低迷の影響もあり、ボーナス併用返済をせず、毎月返済のみにしている人が増えているようです。