親子リレー返済とは
親子リレー返済とは、文字通り、親の債務を、将来子供が引き継ぐ方法で、公庫やいくつかの民間金融機関で取り扱われています。
たとえば公庫では、親子リレー返済なら70歳以上の人でも申し込むことが可能で、後継者の年齢によって返済期間を決めることができます。
民間金融機関では、通常75〜80歳未満で完済する必要がありますが、親子リレー返済なら高齢でも最長35年返済が可能です。(また、親子や夫婦など家族で債務を分担して借入額を増やすことができる家族ペア返済という方法もあります。)
60歳未満の親が子と親子リレー返済をする場合、どちらでも団体信用生命保険に加入できます。
ただし、団体信用保険の脱退年齢は、80歳ですので、親が加入しても、80歳を超えれば団信の制度はなくなります。
また、親子リレー返済で、子供が連帯債務者となっている場合、子供が別居して独立してマイホームを作りたい時に、公庫融資は利用できなくなります。
※ワンポイント用語解説 団体信用保険とは?
団体信用生命保険(通称「団信」)は、債務者が、住宅ローンの返済途中で死亡あるいは高度障害になった場合に、本人に代わって生命保険会社が住宅ローン残高を支払う制度です。
もし加入していない場合に、債務者に万一のことが起こったら、残された家族が、債務を背負わなければなりません。マイホームに安心して住み続けるために、団信は欠かせませんね。