繰上げ返済とは
繰り上げ返済とは、毎月の返済に加え、先々の返済予定分を、前倒しで返済することです。
繰り上げ返済分は、全て元金の返済に充てられるため、その分の利息がなくなる、という効果が得られ、お得になります。
繰り上げ返済には、「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2通りの方法があります。
期間短縮型は、その後の返済額は変えずに、返済期間を短くするタイプ
返済額軽減型は、返済期間は変えずに、その後の返済額を少なくするタイプ
です。
例えば、 3000万円を金利3%、35年返済で借り入れた場合で試算してみますと、
毎月の返済額は11万5455円になります。
5年後に約101万円を繰り上げ返済すると、
期間短縮型では、21回分(1年9カ月)、完済時期が早まり、約141万円の利息を軽減できます。
返済額軽減型では、繰り上げ返済以降の毎月返済額は11万1188円となり、毎月約4300円負担が軽くなります。約52万円の利息を軽減できます。
上記から、利息軽減効果が大きいのは、期間短縮型であるということがわかります。
それでは、繰り上げ返済はいつ頃行えばよいのでしょうか?
やはり、「早ければ早いほど」お得であるといえます。
例えば、借入額1,000万円、年利3.0%、35年返済(元利均等返済)の条件で、1年後に、期間短縮型で100万円を繰り上げ返済しますと、
軽減される利息は161万円になります。
これを10年後に実行すると、軽減される利息は、97万円になります。
10年で63万円の差が出てしまうことになるわけです。
