住宅ローンの審査のポイントについて
住宅ローンには、審査があります。
当然ですが、審査を通らないと、融資は受けられません。
住宅ローンを申し込むためには、事前に多くの書類準備をしなくてはいけません。かなりの手間と労力がかかります。審査に通らないと、それらの手間と労力が全て無駄になってしまうことになるのです。がっかりですよね。
そうならないためにも、事前に審査についての傾向と対策についてしっかりと研究しておく必要があります。
住宅ローン審査の特徴は、マイホームに対しての審査も行われるということです。マイホームを担保にして融資するわけですから、当然といえます。
マイホームの審査のポイントは、返済比率と担保掛目です。
● 返済比率
返済比率とは、「年収」に対する「住宅ローンの年間返済額」と「その他の借入年間返済額」(マイカーローンや教育ローンなど住宅ローン以外の返済をしている場合のみ)を足した金額の割合(%)になります。
返済比率は、以下のように計算されます。
(住宅ローン年間返済額+マイカーローン返済額)÷年収
一般的な銀行審査の場合、返済比率が35%以内なら、審査は承認されます。
変動金利や固定金利選択型で借入れる場合は、「審査金利」と呼ばれる金利(一般的には3%〜4%程度)で、返済比率が計算されます。
返済比率は、金利が上昇した場合でも、住宅ローンの返済を安定的に行っていけるかどうかを確認するための設定となっています。
なお、返済比率については、金融機関により40%〜45%まで認められる場合もあります。
●担保掛目
担保掛目とは、マイホームの「価値」に対する「住宅ローン借入希望額」の割合(%)になります。
担保掛目は、以下のように計算されます。
住宅ローン借入希望額÷購入価格
最近では、担保掛目100%(頭金ゼロのこと)まで可能である住宅ローンが増えていますが、住宅金融公庫のフラット35などのように、担保掛目80%までという審査基準を設けている住宅ローンもあります。